ROCK CLIMBING 創刊号

入荷しました。
以下、一部抜粋。
この雑誌を創刊した一番の理由に「クライミング文化の多種多様性」があります。
同じ岩を前にしてもクライマーは皆、目指すものも、価値観も違います。
しかしながら世の流れは、逆にそれを一つに絞りたいようで、世界中のクライミングメディアは数字成果主義であります。
僕に取材が入るのもV15以上を登った時に限られ、どれだけ美しく、今までにない体験をさせてくれた岩と出会ってもそれがV14以下なら取材の依頼は来ません。
岩登りの魅力も、成果すらも、数字だけでは表せないものです。
かつて焚き火を囲んでおやじの小言のように先輩たちから聞かされたクライミング文化討論の中には様々なものさしがあり、価値観があり、視点がありました。
そこにいた新米クライマーだった自分は、いろんな世界を言葉や写真から知り、わくわくし、岩登りの魅力にのめり込み、それが生き方になりました。
このまま岩登りという文化が他の順位主義のスポーツと変わらないものになってしまっては悲劇ではないでしょうか。
この雑誌は、編集部が厳選したクライマーに連載執筆していってもらいます。
執筆者は様々な分野の岩登りで活躍する現役トップクライマーをメインに、作家、会社員、法律家まで様々な立場で岩登りをする方に依頼しています。
主にそれぞれのものさしでの成果発表の場、過去の経験、文化考察、これからのクライミング界に役立ちそうなこと、などなど。
この雑誌がそんな多種多様な岩登りの夢を発信して、知り得て、後世に残せて、さらには一般社会にクライマーの生き方を認識してもらう一助となれば幸いです。
連載執筆者のトップクライマーのみなさま、読者のみなさま、末長くよろしくお願いします。
ROCKCLIMBING誌 編集長 竹内俊明
クライマーの方々、ぜひご一読を。
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