HI ANGLE

先日入荷したファイブテン『ハイアングル』。

とりあえず見た目カッコいい。
発表時は『ローグ ハイアングル』という名が付いていただけあって、同メーカーのエントリーモデル『ローグ』とデザインは通じるものがありますね。

では、ローグと同じくあくまでエントリー向けのダウントゥモデルなのかというと、そうでもなさそうです。
実際、トップクライマーがよく履いているのを見かけますもんね。


カッコいい等はさておいて、最初目を惹かれたところ。

アッパーから土踏まずにかけてのランドラバーが異様に大きい。

メーカー問わず他のモデルと比べても一目瞭然。




トゥフックのためはもちろん、『JET7』で弱点となっていた剛性の低下を防ぐためでもあるのでしょうが、ここまで大きいと自由度が…

しかし、そこに切り込みを入れることで強引に解決している辺りがいとアメリカン…。

もちろんラバーそのものも薄くしなやかで、程よいバランスをとっていると思います。
これなら剛性を保ちつつも動きはさして制限されない。
ミッドソールは、最近のファイブテンのダウントゥにしては結構硬めに感じました。かたちはD型かな?

途中からキャンセルされているか否かは不明なものの、つま先からヒールまでしっかりした剛性感があります。
写真のとおり、ラバーはおなじみステルスC4。
しかし、今回のモデルにあたり再設計されたものであるとのこと。
とりあえずロゴと見た目は従来のものと同じ。
開口部はあまり広くないものの、入ってしまえばすこぶる快適です。

トゥボックスのボリュームが大きいため、ジャストサイズの新品でも痛くならない。

あと、スェード(革)がローグのそれと比べると上質に感じます。しっくりくる。
お得意の細身のヒールも同じくしっくり。

しかもこの硬さなら細かいエッジにも強そうです。
ちょっと岩場(ルート)で使ってみました。

そのボリューミーなトゥボックスの恩恵でもあるのか、つま先は『ここで立て!!』的な強制感を感じません。
『ドラゴン』や『TEAM5.10』のように『この一点に集中!!』という感じでなく、「あぁ、別にここでも大丈夫やで」とばかりに使える範囲が最初から広く、ターンイン控えめということもあって、インエッジ、アウトエッジ共に使いやすく、しっかり自分の動きに追随してくれました。
そして、最初触った印象とは裏腹にそこまで硬さを感じません。
慣らしはほとんど必要ないのでは。
また、足入れが良いので、それなりにキツめのサイズでも長時間履いていられます。
現在左足指を痛めていて、シューズ自体履きづらいのですが、それでも大したストレスなく登りこなせました。
ボルダリングでももちろんですが、長く、色々な要素が要求されるルートでは非常にオススメではないでしょうか。
メーカーのアナウンス通り、JET7の直接の後継ではないなと感じましたが、同モデルの弱点を上手く解消してさらに間口を拡げた懐の深いシューズという印象を持ちました。
サイズに関しては、JET7のハーフ上げ、TEAM5.10のハーフ下げといったところでしょうか。
アッパーはスェードなので伸びるでしょうが、写真のとおり面積は非常に小さいので、そこまでシビアに選ばなくてもいいかなと思います。

剛性自体が高いので、比較的ルーズなサイズでもしっかり性能を発揮してくれるように感じました。
そういう意味で初めてのダウントゥとしても最適だと思います。
入荷したサイズはUS7~9.5。
現在代理店には在庫が無く、次の入荷は2~3ヶ月先とのことです。
ついでに同日、SP2モデル再入荷。

しかもピンクは某T氏が涎の止まらないサイズ37&37.5。
鉄板モデル。こちらもオススメです。
そしてコチラもお忘れなく。
