ルート

繁忙日の日曜でしたが、サスケに店番任せて、嶺北は本山町にあるクライミング施設に行ってきました。
ここの外壁の高さは15m。
当然ボルダリングではなく、ロープやハーネス、確保器を用いたルートクライミングとなります。
9月にあるジュニアコンペに向け、ルートクライミングの経験がない子供たちにまずは体験してもらうこと(特に高さを)と、同じく9月に世界選手権を控えたM岡夫妻の練習が目的でした。
道具を使うものの、登るのに駆使するのは自分の体のみという点ではボルダリングと同じ。
とはいえ、本質的には同じものにせよ、必要とされる能力は微妙に異なります。
ボルダリングは登る距離が短いので、惜しみなく力を出しっぱなしにしがち。
しかしルートクライミングでは長い分、ペース配分、言い換えれば、力を入れる、抜くの緩急の使い分けが重要になってきます。
そして、最初から最後まで動きをイメージし、組み立てていくという戦略性もより求められるようになります。
一見筋肉バ〇的なスポーツのように見えて、実はけっこう頭を使う。
これもクライミングの面白さのひとつです。
そして、それがより顕著に見られるのが、ルートクライミングではないかと思います。
ボルダリングはやるけどルートはちょっと…、もしくはその逆のパターンの方は結構多いですが、一方の分野で得たものは、もう一方の分野でも生かせるようになるので、あまり食わず嫌いせずやってみるとイイですよ。
そして、ちょっと角度を変えた見方。
ボルダリングと違って、ルートクライミングは基本2人一組で行います。
一方は登り、一方は下で墜落しないように確保する。
大げさな言い方ですが、登る方は確保する方に自分の命を預け、確保する方は登る方の命を預かる。
そこには双方の信頼関係が必要です。
そういう意味では親子の関係構築にも一役買うのでは…と、N口親子を見ながらふと思ったりした一日でした。