
開店して2週間ちょっと。
初めての方が来られない日はなく、レンタルシューズが結構な回転率です。
おかげで除菌スプレーも底を尽きるのが早い。
来られる方は様々で、下は5、6歳、上は70歳近くと、本当に幅が広いです。



当店でできるクライミングとは、ボルダリングのこと。
ボルダリングとは、あまり高さのない壁を自分の手足を使って登る行為のこと。
中には10メートルを越えるような壁でもボルダリングと位置づけて、ロープもつけずに登る人間もいたりはしますが、あまり一般的ではありません。
ちなみに当店の壁の高さは3~4m。下には分厚いマットを敷いてあります。
初めての方には軽くインストラクションを行いますが、最初はまったく届かなかったホールド(手がかり)が、下から指示されたように足の位置、体の向きを変えてやるだけで、手が届くようになる。
これに結構びっくりされる方が多いです。
ボルダリングは全身を使うスポーツです。
次のホールドを目指し、最適な体勢をとるために最適な足位置を選び、ときに足で大きく踏み込み、ときに腰を回転させながら次のホールドに手を伸ばす。
つまり、個々の動きをバラバラではなく協調させていくことがポイントです。
この全身の協調性、言い換えれば全身を使って登っているという感覚がつかめだすと、ボルダリングは一気に楽しくなってきます。
ただ、これがつかめだすまでの期間というのが人によってまちまちで、初めて来ていきなり目覚める方がいるかと思えば、まったくわからずただ腕が疲れてるだけ…という方もいたり…。
特に後者は、「普段ウェトレやりまくってるから力には自信がある」的な方にその傾向が強いような気がします。
まぁどちらかと言えば男性の方ですね。
なまじ腕の力が必要と思っていると、そのイメージのとおり力ばかり使ってしまい、終わってみるとただ腕が疲れているだけ…なのにその隣で自分より力の無さそうな人が軽々と登っている。
そういう方にはこう言ったりします。
ジャングルジムやはしごを登るのに腕の力だけを使わないですよね…と。
子供はそれを本能でわかっている。

それからすると、女性って初めてでも結構理にかなった登りをする方が多いです。
絶対的な筋力ではどうしても男性に劣りますから、自然それ以外のポイントに重点を置く。
体の向きとか、腰の入れ方とか、足の位置とか、動かす順番とか。
終わったあとに「腕が疲れた」とあまり言わないのも女性が多い。
話を戻しますが、全身の協調性がつかめだすと、おもしろくなると同時に体つきが変わってきます。
スリムになってきます。
だって全身使いますもんね。
実際、うまいクライマーのボディラインは無駄がなく、スッキリしてます。
おもしろいと思えるまでの時間は人それぞれだけど、続けてるといいことがある。
それもボルダリング、もしくはクライミングの魅力だと思います。
